施工のポイント

幹線道路沿いに位置する歯科医院の開業工事です。 既存建物内で十分な診療ブース数を確保するため、壁面に曲線を取り入れ、その形状を全体のデザインモチーフとして展開しました。正面のガラス越しにも柔らかな形状が覗き、外部に向けて安心感と親しみを発信します。 エントランスには木目調の縦格子ゲートを設置し、フラットなガラス面に表情を加えるとともに、視線のコントロールや日除け・雨除けの機能も持たせています。これにより、内と外が緩やかにつながる効果も生まれました。夕刻には内装の光が外へにじみ、医院の存在感をより一層魅力的に引き立てます。 施主が目指すのは「地域に永く寄り添い、風景の一部となる医院」です。建物左側に設けたパーゴラは日除けとしての役割に加え、ベンチや植栽を配置することで、今後さらに憩いの場として発展させていく計画です。

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