施工のポイント

【コンセプト】 阿蘇ジオパークの美しい平地に立つと、雄大な自然に包まれるような安心感と、高揚感が心に広がります。その地形の力強さとやさしさに着想を得て、心が穏やかに落ち着く“憩いの集合住宅”を目指しました。新築の4棟の共同住宅を外輪山に見立て、その中心に公園を配置し、「Aso-bo Park」と名付けています。公園の2つの入口には、それぞれ「ホームルーフヤードフレーム」を用いたゲートを設けました。訪れる人々をやさしく包み込みながら迎え入れるこのゲートは、フレームのみで構成された開放的なデザインで、自然の景観に溶け込むように佇みます。ラスティコッパーの色合いが外構と美しく調和し、桁フレームを取り付けることで空間に重厚感と高級感を演出。さらに、スリットの陰影が生み出すクールな佇まいが、公園全体に上質な印象を添えています。フレームは、憩いの空間への入口であると同時に、公園のシンボルとしても存在感を放ちます。豊かな緑に包まれた「Aso-bo Park」は、周辺環境と調和しながら、まちの新たな財産となることでしょう。経年とともに美しさを増し、時の流れさえ楽しめる空間。人が自然と集まり、つながりが生まれる、そんなやさしさを感じるエクステリアデザインとしました。おひさまのときも、夕暮れのときも、２つのゲートが「いってらっしゃい」「さようなら」「またね」と話しかけてくれているような存在になります。

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