施工のポイント

テーマは「２つの樹形で魅せる門まわり」お施主様からは、「セラウォールを使いたい」「クローズ外構にしたい」「入り口を斜めから入りたい」とのご要望があり、建物と門塀のバランスを考慮して、空間を区切るようにフレームを配置しました。フレームの有無によって、門周り全体のアクセントとしてだけではなく、奥行き感を引き立たせ、玄関前のルーフとの繋がりをもたらす役割も担ってくれています。入り口を斜めにする設計に関していえば、隣地境界側からガレージまでの限られた空間の中で、道路正面、また斜めから見た時の印象や使いやすさなど、ベストな角度や配置がどこなのかを考えるのに苦悩しました。個人的なこだわりは、フレームとセラウォールの壁を重なるよう設計し、夜間時、ダウンライトによって浮かび上がるセラウォールの凹凸感の中に植栽の陰影が灯るようにライティング計画をしたところです。日中は、アオダモの樹形そのものの美しさを、そして夜間は、照明によって作り出された緑の影の美しさが目を引く設計となっています。

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