Takasho Garden & Exterior Design Contest Vol. 33
(栃木県)
アルファプラン株式会社 様
施工のポイント
286坪という広大な敷地を活かし、家の延長として心地よく過ごせる“もうひとつの暮らしの場所”を庭の中に描き出しました。お施主様から「良しなに」と託された想いに応えるべく、プランニングから素材選定まで自由度の高い環境の中で、非日常と日常が自然につながるリゾート空間を目指しました。 庭全体の中には、〈カフェテラスエリア〉と〈ジャグジーエリア〉の2つのゾーンがあります。それぞれ異なる過ごし方を楽しめるようにしながらも、景観や素材、色味の統一感によって庭全体がひとつの世界として感じられるよう設計しました。 ■ カフェテラスエリア 母屋から庭へのつながりを自然なものとするため、まずグレーのエコウッドリアルを用いたウッドデッキを採用。硬すぎず上質な色調が空間を引き締めつつ、その先に広がるテラスへと視線と動線をやわらかく誘導します。 テラスの中心には、タカショーのホームヤードルーフを大胆にダブル仕様とシングル仕様で並設し、大人数でのパーティーでも開放感を失わない設計としました。ガーデンカウンターやシンクはアートボードガーデンカウンター(アメリカンウォルナット/マットブラック)で統一し、お施主様がご友人を招き、お酒を楽しむ“大人の憩いの場”として機能します。 壁面にはライムストーン調のエバーアートボードを採用し、昼は明るく爽やかに、夜は間接照明とともに柔らかな温かさを感じられる空間に仕上げました。時間帯によって表情を変えるこの空間が、家族や仲間の集う特別な場所となっています。 ■ ジャグジーエリア 庭の奥に計画したのは、自然に包まれるような癒しのスパ空間。ホームヤードルーフ(ブラウンエボニー)とセピアブラウンのエコウッドリアルで構成し、周囲をコの字型に植栽で囲むことで、山々や緑と一体になれるような落ち着いた雰囲気を演出しました。 天井材にはクリアマットポリカを採用し、植栽の影と柔らかな自然光を取り込みながらも、暗くなりすぎない心地よい明るさを確保。ジャグジーで肩の力を抜き、自然と風と光に癒される時間が流れます。 さらにジャグジー前には、お孫様が遊べる小さなじゃぶじゃぶ池を設置し、その水源としてタカショーの壁泉「ナイアガラ90」を採用。静かに流れる水音と水面の揺らぎが、ラグジュアリーなリゾートのような情緒と高揚感を添えています。 自由な発想とタカショー商材の特性を最大限に活かしながら、家族や友人が思い思いに過ごせるもう一つの暮らしの舞台が完成しました。 昼は光と緑を浴びながら遊び、夜は炎と照明に包まれて語らう、そんな日常と非日常のあいだを行き来する、心豊かな時間を育む庭となっています。
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過去の受賞作品