施工のポイント

旧日光街道の歴史ある「蔵」を残し、活かすプロジェクト。地域文化を継承すべく、この地に立っていた古民家の素材を随所に活用。紡がれてきた年月の深みを感じられる古材や隣接する蔵、古き良き街並みに調和するように、瓦屋根や格子デザインなどの和の素材を採用し、懐かしさの中にも新しさを感じられる街風景を表現。柔らかく空間を区切る役割を持たせた街の入り口のゲートを進むと、直射日光を遮る屋根のある一段上がったテラスが見えてきます。街の中央に設けた共有地や小道に敷石を再利用し、住民同士に一体感を創出するとともに風情を感じながら街区を歩く楽しみを深めています。共有地では電線を地中に埋設することで電柱をなくし、空を大きく望み広々とした開放感のある美しい情景を演出しています。また、その街並みを将来に渡って維持していくために、景観法が定める「景観協定」を締結。歴史的価値を普遍的価値へと発展させていく精神が継承され、さらに魅力的な街へと進化していきます。

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