施工のポイント

施主様の大好きなモチーフである「月とかぐや姫」をテーマに、美しさと機能性を両立した和モダンな庭園に仕上げています。アプローチの一番最初の部分にはかぐや姫の竹林を思わせる竹の目隠しと石畳。その先では三日月のように美しい弧を描く山採れのモミジがお出迎えし、陰影をはっきりと映し出す蹴込み階段の隣、表札部分は月モチーフ。門塀の奥では玄関の明かりが広がっていて、幻想的ながらも家庭のぬくもりを感じる空間となりました。竹林は正面だけではなく、側面にも家を囲む壁面の一部を半円形に切り抜き、斜めのラインに並べることで「かぐや姫を宿した黄金の竹」と「月」の両方を表現ました。同時にきっちりと目隠しの役割も果たしています。この部分には和室が面しており、家の中からでも昼と夜で全く違った竹の風合いを感じることができます。門塀側面も円形にくりぬき、竹の格子を入れ、丸窓風のデザインにしています。こうすることで、日中も「月の庭」を味わうことができます。しかし、ただデザイン的に美しいというだけではありません。大きな影と小さな窓を作ることで、お庭で過ごしやすくなるという効果があります。実際に「お子様が芝生に寝転んだり、家族みんなでお庭でお弁当を食べたり、楽しいお庭時間を過ごせている」というお声も頂戴しました。その他にも写真を掲載しきれませんでしたが、壁面やポストなどお庭の様々な場所に三日月が隠れていたり、和室に設置された地窓から見える位置に枯山水も設置したり、細部に至るまで工夫を凝らしております。その甲斐あって、ご家族で仲良くお庭でピクニックをしたり、SNSのアイコンに使ってくださったりと、施主様も大満足のお庭となりました。

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