住宅エクステリア部門

金賞

Takasho Garden & Exterior Design Contest Vol. 31

株式会社マルカン
株式会社マルカン
株式会社マルカン
株式会社マルカン

(三重県)

株式会社マルカン 様

受賞のポイント

シンプルで上品なデザインでありながら緻密に設計されたエントランス。斜めに貼り付けたエバーアートボードのデザインが斬新で、空間に奥行きや広がりを創出しています。木目調のエバーアートボードを取り入れることで、洗練された外観の中にぬくもり感をプラス。他にはないオリジナリティのあるファサードになっています。夜は間接照明や照明の影を活かした光のデザインが空間のアクセントに。特に玄関までのアプローチ部分は奥行きがありますが、暗がりがなく、幻想的な雰囲気を楽しめます。まさにデザイン性と機能性を両立させた唯一無二の美しい外構となりました。

施工のポイント

機能性とデザイン性を両立させた、ホテルライクなエクステリア。 アイデアと技術を惜しみなく注ぎ込んだ甲斐あって、シンプルながらも品格のある唯一無二の庭園に仕上がりました。 施主様からのオーダーは大きく分けて3つ。 1点目は「導線」。雨に濡れずに駐車場から玄関まで移動できるアプローチが欲しい、とのご希望でした。 2点目は「メンテナンスフリー」。生活をしていく以上、美しさも機能性もできる限り長く継続して欲しいという願いからのお言葉です。 3点目は「唯一無二のデザイン」。シンプル&シャープなデザインが好みだが、見た人があっと驚くような個性も欲しい」とのこと。 非常に難しいオーダーでしたが、最終的には施主様もご家族様も大満足のお庭を完成させることができました。 施主様の理想を実現するために苦心した点は数多くありますが、いくつか抜粋してご紹介させていただきます。 最も苦戦したのは、玄関とカーポートの天井に貼ったエバーアートボードです。 ・メンテナンスフリー ・プライベート空間の確保 ・管理の手間を考えてなるべく植物を入れたくない。 ・雨に濡れずに玄関まで移動したい。 これらのご希望に沿うデザインを追求していくと、どうしても空間に圧迫感が生まれてしまいます。 ですが正面に、斜めにカットした、柔らかい色合いの木調ボードを取り入れることで、空間の広がりを演出することができました。 同時に、他にはない唯一無二のデザインにも繋がっていったのです。 またファサード部分で、もう一点お伝えしたい点は、門の正面に作ったストックヤードです。 ストックヤードというと、どうしても見栄えがよくないため、庭の奥まった箇所に設置しがちです。 しかし利便性を考えれば外と家を繋ぐ正面にあるに越したことはありません。 スッキリポールを隠しつつ、エントランスのデッドスペースを利用して造作することで、利便性と見栄えの良さを兼ね備えたストックヤードが完成しました。 実際に施主様からも「宅配ボックス、自転車、ちょっとした荷物を置くのに非常に便利で、一番気に入っている」とのお声を頂戴しております。 他にもアプローチ部分ではホームヤードルーフシステムを使用していますが壁で柱を隠すことより、建物との一体化を図りスタイリッシュな印象に。 また柱を隠した白壁をライトアップをすることで、シンプル&シャープなエントランスが、ラグジュアリーな空間に変貌を遂げました。 細部まで拘り抜いた現場ですが、施工に置いて最も重要な点は他にあります。 それは「施主様の生活に寄り添い、何度も検討を重ねながら、一緒に設計したこと」です。 近年「デザインの敗北」という言葉をよく耳にします。 せっかく美しいデザインに仕上げても、機能性を蔑ろにしたために、生活していく中で、使い勝手のいいチープなデザインに取り換えてしまうことを言うようです。 デザインに絶対的な正解はなく、勝った負けたと簡単に判断することはできません。 ですが今回の現場では、施主様の生活がより充実したものになるよう、ほんの少しはお手伝いをできたのではないかと自負しております。

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過去の受賞作品

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