施工のポイント

建築地は仙台中心部で、仙台駅からも商業中心部からも 徒歩圏内の利便性の良い場所となります。近年高層建物や商業施 設の建設も進み経済活動の盛んな場所です。 現在は県外に住む施主様ですが、幼少期は建築地に住まわれてお り、受け継いだ“思い入れのある”この地にて何か有効活用でき ないか？というご要望から始まりました。 歴史が長いこの地には昔から商人や、武家屋敷が並ぶ街として栄 え、現在も近隣に多くの格子を基調とした家屋が立ち並んでいま す。そこで“街の歴史”と”施主の想い出“を受け継ぎ、次世代 へ継承する。そんな計画を目指しました。 南面は大通りに面する為、縦格子を基調とした建物と調和する棟 門を計画しました。門柱や門壁には金属調の陶瓦を使用し、和瓦 を連想させる計画としました。又、棟門を設置することで、階段 等の動線を見えにくくし、縦格子の繊細な縦方向を強調する事で 洗練された門構えとしました。 階段を上った先には立ち蹲を計画し、茶室の躙り口のように 外界から家屋へ誘われれる雰囲気としました。 待合処には大開口の羽目殺し窓奥に中庭を計画しました。 山紅葉を中心に築山を設置。高さ方向の変化を楽しめるように 計画しました。

...続きを読む