施工のポイント

ホテル横の空地が活用できていないのでホテル利用者だけでなく近隣の方々が自由に過ごせる癒しの空間にして欲しいとお施主様からのご要望があり、温泉の湧出するせせらぎのある森の中のルーフテラスのあるお庭へと改修した。 阿蘇の雄大な景観を借景に取り込みつつ、阿蘇の溶岩石や阿蘇で育った樹木にこだわり、「阿蘇の山奥に行かないと見れないような溶岩石のせせらぎ、繊細な枝ぶりの樹木の密植」を表現した。 同時に、「宿泊地でありつつ、地域の方のコミュニティの場ともなって欲しい」ということで、人々の集まる場としてホームヤードルーフを設置し、森の中の非日常的な空間となるよう配置を工夫した。 夜にはパススタンドライトがホームヤードルーフへと続くアプローチの足元を柔らかく照らし散策もでき、夜のイベントでお酒なども楽しむことができる空間となるようホームヤードルーフにダウンライトを設置した。 敷地の課題点として、敷地が周囲の道路や駐車場より低いため、雨水の溜まり場となっており、既存の植物も生育が悪く土もグライ化が進んでいた。このままでは植栽をしても育つ環境ではないと考え、目に見えない土中環境の改善にも力を入れた。

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