施工のポイント

バイエルン州園芸博覧会では、145日間にわたり、200平米にわたる和風庭園が常設展示されます。この庭園は「くつろぎと新たな発見」をテーマに、どの一角を切り取っても美しい調和が感じられる空間を目指しました。 庭園には、職人の手作業による日本伝統の技が光る3つの入口が設けられています。昔ながらの天然杉を使用した優美な風雅門、そして耐候性を追求しつつも美しい意匠を保った2つの底王門。それぞれの入口をくぐるたびに、異なる景色や雰囲気が訪れる人を迎えてくれます。 庭の最奥部には、L字型に配置された人工のみす垣が、風通しを確保しながらも外界との境界をさりげなく演出。重厚感を醸し出すデザインで、庭園の静寂をより深めます。 また、季節や気候に応じて表情を変える植物が庭全体に彩りを添え、大小さまざまな石材が独特のアクセントを与えます。さらに、水の流れを巧みに取り入れ、反射する光やせせらぎの音が、庭園に時間の流れと命の息吹を感じさせる演出が施されています。

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